小池一夫の場合、代表作は1970年代に発表した子連れ狼であり、御用牙などです。そうした作品の特徴は、主人公のキャラが起っていること、壮大な舞台設定の中で活躍させていることです。そうした点は、作者自身は意図したところであり、それ故に「キャラクター原論」の提唱者とも言われています。1980年代には、海外でも評価され,今日の日本漫画ブームのきっかけとなりました。
同時にセックスとバイオレンスも作品の特徴になっています。70年代には国内でも映像化され、やがて海外ではクエンティン・タランティーノ、ジョン・ウーなど、多くのファンを生みました。小池劇画はアメリカン・コミックスにまで影響を与えたと言われています。実際にアメリカでも2001年のアイズナー賞など数々の賞を受賞しています。