子連れ狼
公儀介錯人・拝一刀と息子大五郎の復讐の旅。小池一夫と小島剛夕による時代劇画の金字塔を紹介します。


『子連れ狼』は、小池一夫が原作、小島剛夕が作画を担当した時代劇画です。1970年に双葉社の「週刊漫画アクション」で連載が始まり、1976年まで続きました。小池一夫が1970年代に発表した代表作のひとつで、のちに映画やテレビドラマとして何度も映像化され、海外でも高く評価されています。
小池一夫と『子連れ狼』
小池一夫は秋田県出身の漫画原作者で、小説家、脚本家、作詞家としても活動しました。劇画の世界での出発点はさいとう・プロダクションへの参加で、同プロダクションでは『無用ノ介』や初期の『ゴルゴ13』などの脚本に携わりました。その後独立し、劇画界を代表する原作者となります。作風の特徴は、キャラクターの立った主人公が壮大な舞台の中で活躍するところにあり、このため「キャラクター原論」の提唱者と言われています。
あらすじ
主人公の拝一刀(おがみ いっとう)は、将軍家の介錯人を務める公儀介錯人でした。柳生一族の陰謀によって妻を殺され、職も奪われた一刀は、幼い息子の大五郎を箱車(乳母車)に乗せ、刺客として旅に出ます。水鴎流の剣の達人である一刀は、胴太貫を携え、柳生烈堂率いる柳生一族への復讐を誓います。父と子が「冥府魔道」を歩む姿が、物語の大きな軸です。

海外での評価
『子連れ狼』は、1987年という早い時期にアメリカで英語版が出版され、成功を収めた数少ない日本の漫画のひとつです。今日の日本漫画の海外人気の草分けとなりました。アメリカン・コミックの巨匠であるフランク・ミラーは本作の大ファンとして知られ、英語版の表紙絵を手がけています。英語版はのちにダークホース社からも刊行され、2001年にはアイズナー賞を受賞しました。
小池劇画はアメリカン・コミックスにも影響を与えたと言われます。たとえば、2002年のハリウッド映画『ロード・トゥ・パーディション』は、『子連れ狼』から着想を得た作品だと言われています。
映像化
映画は1972年から若山富三郎主演でシリーズ化され、テレビドラマは1973年から萬屋錦之介主演で日本テレビ系で放送されました。その後も、主演を変えて何度もドラマ化されています。映像化の違いについては小池一夫作品の映画・ドラマ化とその比較で詳しく紹介しています。ハリウッドでの実写化の話題は子連れ狼 ハリウッドの記事をご覧ください。

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