
『子連れ狼』などの劇画の原作者である小池一夫のキャラクターづくりには、独特の特徴があります。
キャラクターと演出
小池一夫は、あらゆる角度から「人」を表現しようとするストイックな観察眼を持っていました。それが、さまざまなキャラクターやストーリーを生み出す力となりました。魅力的なキャラクターを中心に置き、その人物が動くことで物語が転がっていく。卓越した演出力も相まって、数々の印象的な作品が生まれました。
時代小説から学んだこと
小池一夫は、『桃太郎侍』などで知られる時代小説家・山手樹一郎の作品に親しみ、その弟子になりました。山手のもとで歴史小説や時代小説を学び、山手の親友である山本周五郎(『樅ノ木は残った』など)にも教えを受けたと言われています。小池作品の時代劇に漂う骨太な人間ドラマには、こうした修業時代の影響が感じられます。
漫画原作者として
小池一夫の漫画原作者としての本格的な歩みは、独立して間もなく発表した『子連れ狼』から始まります。『子連れ狼』はのちに映画化、ドラマ化されて人気となり、小池の代表作となりました。
『子連れ狼』の連載が終わったあと、小池はそれまでの「一雄」から「一夫」へと名前の表記を改めたとされます。また、劇画の後進を育てるため、キャラクターづくりを主眼とした「劇画村塾」を開きました。詳しくは劇画村塾とキャラクター原論の記事で紹介しています。


